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『堕落する高級ブランド』

ルイ・ヴィトン ディオール グッチ プラダ
アルマーニ シャネル エルメス ・・・・・・
「志」を失ったのは誰だ?
業界を震撼させた話題の書
あなたのバッグの「本当の価値」は?
著者:ダナ・トーマス
出版:講談社
価格:1600円+税
著者:ダナ・トーマス Dana Thomas について(本書より)
12年間、『ニューズウィーク』パリ支局でライターとして文化・ファッション欄を担当。ファッション・ライターとしては他に『ニューヨークタイムズ・マガジン』、『ニューヨーカー』、『ハーパー・バザー』、『ヴォーグ』、『ワシントン・ポスト』、『フィナンシャル・タイムズ』にも寄稿している。1996年から99年まで、パリのアメリカン・ユニバーシティでジャーナリズムを教えた。夫・娘とともにパリ在住。
『堕落する高級ブランド』 目次
まえがき
第一部
第一章 誕生そして変貌
第二章 グループの精神
第三章 グローバル化へと突き進む
第二部
第四章 スターと高級ブランドの甘辛い関係
第五章 成功の甘い香り
第六章 大切なものはバッグのなかにある
第七章 繊維産業と損なわれた遺産
第三部
第八章 いざ大衆市場へ
第九章 偽ブランド品の裏切り
第十章 ブランドの現在位置
第十一章 高級ブランドの明日
訳者あとがき
「高級ブランド」も普通の会社組織
エルメスやシャネル、アルマーニと言っても、それらは世の中に普通に存在している会社組織のひとつひとつでしかありません。
市場経済のグローバル化や世界レベルでの消費動向などにも左右されるという意味で、「特別ではない」存在なのです。
もちろん、製造原価や販売経費、品質の問題、在庫状況など、通常の製造販売に関わるさまざまな管理・運営も必要です。
その昔。
世の中には、業界を問わず、高級品を扱う者として、それぞれに相応の誇りがあったとおもいます。
原因と結果はどちらであれ、それらの矜持とともに、「良いものは高い」=「高いものは良い」という図式も、成り立っていたのです。
しかしながら、現在はどうでしょう?
私たち消費者はむしろ、「良いものでも安いものがある」=「高いからといって良いものとは限らない」。そんなふうに考えてはいないでしょうか。
また、現代では商品を買うときに、物品だけを売買しているのではありません。
誰が作っているものか、どこの国の製品か、等々。
それらの社会的価値や記号性に対して、お金を払っていることが多々あります。
作り手も、買い手と同じ人間です。
同じようなことを感じているのではないでしょうか。
そこには人の多様性がそのまま現れます。
弱さが露呈することもあるでしょう。
それを補うのが「志(こころざし)」なのかも知れません。
「志」あるブランドはどれなのか?
著者は一応の答えを持っている様子。
本書ではそこに至るまでの経緯が、各種のブランドの成り立ちや現状を交えて書かれています。
人によっては、そんなことになっていたのかと驚く挿話があるかも知れません。
結果として、私たちも問われています。
「志」には「志」をもって答えるのが道理でしょう。
『堕落する高級ブランド』(2009.07.10)
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