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『失われた時を求めて まんがで読破』

原作:マルセル・プルースト
企画・漫画:バラエティ・アートワークス
発行:(株)イースト・プレス
定価:876円+税
結構よくできているとおもいます。おすすめ!
この世の中には2種類の人間がいる。
プルーストを読んだ人間と、読まない人間だ。
いや、そう言われても困るかもー。
というのも、この場合に「プルースト」という人名で名指されている書物は、まぎれもなく、世界的に著名なフランスの<超>長編小説『失われた時を求めて』なのです。
読破するのには、それ相応の根気を要求されるでしょう。
『失われた時を求めて』文庫版が2種類
ハードカバー版はもちろんあるわけですが、文庫にもなっています。
現在は、2種類の訳が出ています。
ひとつは井上究一郎訳による、ちくま文庫(全10巻)。
第一人者といえる井上氏の訳文は、フランス文学らしい格調を感じさせる名文でしょう。
もうひとつは鈴木道彦訳による、集英社文庫(全13巻)。
こちらは、前者を踏まえた新しい訳文です。比較した場合には、活字も大きくなっていて、読みやすいと感じる人が多いかも知れません。
最終的には、ひとりひとりの好みですので、同じ箇所を比べてみるのがベストでしょう。
それほどの<超>長編を、ぎゅっと1巻に!(笑)
「無謀な試み。」
そう言われても仕方がないかも知れません。
文庫版でも全10巻あって、全13巻のほうでは横幅30cm以上になるわけで、、、。
それらを1冊にまとめて、しかも「マンガ」で読んでしまおう!
という企画なのですから。
たいていは、散々な評価に、、、とおもいきや。
ええ。これが意外にも?、楽しめますよ。
気軽に1冊で済まそうという方には、間違いなくおすすめできます。
絵面も、なかなかカジュアルで良いかも。
『失われた時を求めて まんがで読破』のお供にいかが?
「プルースト『失われた時を求めて』を読む」(NHKシリーズ NHKカルチャーラジオ・文学の世界)です。
内容は、鈴木道彦氏の手になる読みやすい解説であり、同書への誘いというところ。
もともとは、先日終了してしまった同ラジオ番組のテキストです。
(本放送自体は、ほぼこのテキストを朗読したようなスタイル。というよりも、番組(放送)用のお話を活字にしたような感じがしました。)
CDが付いているわけではないので、ご本人の肉声は聞けないのですが、読む資料としても、その価値は十分にあります。
格調的なフランス・コミック版もあり
マンガは良いけど、そこまで端折らなくても、という方には、フランスで発売されているコミックスも順次翻訳されています。
活字でもショート・バージョンあり
とまあ、そんなこんなで。
<超>長編ですが、文字で読みたい人には、ダイジェストとして、かいつまんで訳された書籍(抄訳)もあります。
2~3冊にまとまっていますので、こちらも入門編として良いでしょう。
選択肢は充実、あとは読むだけ
さてさて。
今までに挫折した人も、そうでない人も。
興味がある人なら上記のどれかに、挑戦してみてはいかがでしょうか!
『失われた時を求めて まんがで読破』(2009.07.07)
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