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[モードの極意]44:Aラインで行こう。
No.44:Aラインで行こう。
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アルファベとディオール、その比率と均整。
何ごとかの形状を表すとき。
その視覚的イメージを喚起させるたとえとして、
アルファベットが使われていることが多々あります。
洋服の世界で、最も有名なものは何でしょう?
やはり、Tシャツ T-shirt でしょうかね。
ちなみに、ワイシャツは、
ホワイト・シャツ white shirt の発音がなまったもので、
Yシャツではないそうですよ。
さて、二番手はどうでしょう。
個人的には、Aラインを挙げたいとおもいますが、
いかがでしょうか。
服飾に特別な感情を持っていない人たちにも、
洋服のシルエットやフォルム、ラインなどを言い表すことばとして、
理解され、かつ、かなり定着しているのではないでしょうか。
たいていの流行は、
時代時代の流れのなかで同時多発的にというか、
明らかな出所が見つけにくい調子で、
傾向や動向が形成されていたりするものです。
しかし、実はこのAライン。
ファッション業界として、
なんとなく一般的になったことばではありません。
出生地がしっかりとあるのです。
それは、前年にHラインを発表していたクチュリエ:
クリスチャン・ディオールが、その発展形として、
1955年の春夏コレクションに初めて登場させたシルエットなのです。
ディオールにはそれら以外にも、
同じくアルファベット(フランス語ではアルファべ)を用いた、
Yライン(同年秋冬向け)というものがあります。
アルファベットは、
グラフィック・デザインを仕事とする人たちや
学んでいる人たちにだけではなく、誰に対しても、
文字としての美しさ、プロポーション(割合・比率、均整)
というものがあるようにおもいます。
これは縮尺を変化させれば、
どのようなものにも応用することができ、
感じることができる、
そんな美しさなのではないでしょうか。
今日では、さまざまな書体が数多く生まれていますし、
そのバリエーションも絶えないものですが、
まずはもっと大まかな形としての、
アルファベットに学んでみる。
昨今、シルエットやラインに注視することは
流行遅れなのかも知れませんが、
改めて、
そんな風におもってみたりするのです。
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(No.44:Aラインで行こう。~終)
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[モードの極意]44:Aラインで行こう。(2009.07.06)
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