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『リンゴが教えてくれたこと』
リンゴが教えてくれたこと
著:木村秋則
(日経プレミアシリーズ046)
出版:日本経済新聞出版社
定価:850円+税
「奇跡のリンゴ」生産者による書き下ろし
そんなことは絶対にできないと言われていた無肥料・無農薬によるリンゴ栽培。それに10年以上をかけて取り組み、最後には成功させた木村秋則さん。
その試行錯誤、紆余曲折がつづられている自伝的著作が本書です。
日本経済新聞紙面では1992年、1994年と木村さんのことを取り上げていましたが、2007年にNHKテレビ「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演したことで、一躍有名になりました。
また翌年(2008年)には、その番組を書籍化した『奇跡のリンゴ』(幻冬舎)が出版されてベストセラーにもなっています。
無農薬・無肥料は、是か? それとも、非か?
革新的とおもわれることには、逆風がつきものでしょう。
それは、栽培自体についてそうであったように、木村秋則さん関連の著作についても、そのやり方(農法)についても、賛否両論が生じています。多くは「賛」ですが、「否」もあります。
農業分野でセンセーショナルな試みと言えば、ユニクロがビジネスとして手がけようとした「永田農法」も有名なものですね。
何を使って、何をやるのか。
農業も含めて、すべての人的行為は自然から遠いところにあると、狭義では言えるでしょう。
それらの行為の、どこまでを許容範囲とするのかによっては、「奇跡のリンゴ」は美談にもなりますし、無謀な試みにもなってしまいます。たとえ、それが成功したという結果であっても。
エコ(エコロジー)、ロハス、スローライフ。
口当たりの良いことばでさまざまに表現されている、自然のままにというライフスタイルは確かに心地よいものです。けれども、ときには「きちんと考えてみる」。そんな時間を持つことも、必要なのではないでしょうか。
『リンゴが教えてくれたこと』(2009.06.16)
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