
ベネチアンビーズアクセサリー|ポワン・ド・ビュ
ホーム > ファッション:: メール マガジン > [ [モードの極意]38:ファッションにとって「エコ」とは何か。 ]
[モードの極意]38:ファッションにとって「エコ」とは何か。
No.38:ファッションにとって「エコ」とは何か。
└───────────────────────────────┐
オーガニック素材の服を着る。
フェアトレード商品を使う。
エコバッグを用いる。
マイ箸を持ち歩く。 etc. etc.
はからずもいくつか実行していることもありますが、
果たして、ファッションにとってエコというものは何でしょうか。
綿(コットン)など、自然の物を至極まっとうに育てて、
それらから得られた素材を服にしたもの。
良くない環境のもとであったり、
低賃金であったりという手段で労働力などを得たものではなく、
適正な対価を払って商品化されたもの。
なんでもかんでも、いつでもどこでもなどという思考ではなく、
必要なときに必要なだけのものとして物を適切に使う。
そんな風に人や地球などを含めた、さまざまな環境に対して、
必要以上の負荷をかけないものたちやその作り方、使い方を、
エコといえばよいのでしょうか。
でも、それらの説明を聞くと、私の場合は、
それって普通じゃないの?
わざわざそう言うってことは、
そういう現状ではないってこと?
などという疑問のほうが頭に浮かびます。
「普通である」ということ。
現代では、それがとても遠くに行ってしまったのではないでしょうか。
「平均である」ということ。
それに価値を認めることがなくなってしまったのではないでしょうか。
とはいえ、普通や平均というものは、
一筋縄では行かないとも、おもうのです。
今となれば、
一時期まで「自分は普通だ」とおもっていた私をも含めて、
どこからみても普通だという人には、
どうにもお目にかかったことがありません。
また、ちょっと細かくみていけば、
平均ズバリを指している物事には
なかなか出会える機会がありません。
けれども、どちらもいわば『等身大の理想』、
『人々のあいだを取った理想』なのではないでしょうか。
そんな風に、本当はありもしない普通や平均かも知れませんが、
それをあえて物差しの標準として定めておくこと。
それが世間で言うところの「エコ」ということなのではないか、
とおもうのです。
そんなわけで、そしてもっと付け加えていえば、
「エコ」を声高に言うのは、
はばかられる心持ちなのです。
┌───────────────────────────────┘
(No.38:ファッションにとって「エコ」とは何か。~終)
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
ポワン・ド・ビュ http://www.pdv.co.jp/ (c)2009 All Rights Reserved.
無断転載は禁止されています。引用の際は出典元を明記してください。
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
◎モードの極意を求めて|ファッション・センスの作り方
はメールマガジン専門サイト「まぐまぐ!」を利用して、
登録されたメールアドレス宛にお送りしています。
※このページはバックナンバー(配信済み分)です。
気に入っていただけましたら、以下のフォームからメールアドレスを登録してください。
次回の最新号からメールにてお届けいたします!
[モードの極意]38:ファッションにとって「エコ」とは何か。(2009.04.28)
ページの先頭へ↑
Tweet
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.pdv.co.jp/mvtp/mt-tb.cgi/357
※いただいたコメントなどは、より有益な記事作成のために活用させていただきます。
※当社からの返信を希望される場合には、下記のページをご覧ください。
⇒ お問い合わせ方法のご案内
[ファッション:: メール マガジン ] カテゴリー:前後の記事を見る
[モードの極意]37:脇役から発想してみる。
«前 | 次 »
[モードの極意]39:服が着られない。
| ホームページへ戻る |