
ベネチアンビーズアクセサリー|ポワン・ド・ビュ
ホーム > ファッション:: メール マガジン > [ [モードの極意]9:着こなしは身ごなし。 ]
[モードの極意]9:着こなしは身ごなし。
No.9:着こなしは身ごなし。
└───────────────────────────────┐
同じようなものを着ていても、
似合っているなぁとおもえるかどうかは、
着ている人によって違っています。
それはどうしてなのか?
それは「着こなしは身ごなし」だから。
所作(しょさ=ふるまい、動作など)がこなれているかどうか
がポイントなのではないかとおもっています。
極めたものを持っている人たちには、
その体の動きに美が存在します。
スポーツ選手の動きなどに「美技」
という形容を使うことがありますよね。
空手道では、体の動きを競う「型(形)」という種目があるほど、
動きそのものにも注意が向けられています。
弓道なども一連の動作を通して、
型の美を追求したものではないのでしょうか。
たとえ分野は違えども、
「職人」と呼ばれる人々の仕事ぶりには、
その手足のさばき方や体さばきに見惚れるものがあります。
翻って、服。
さきほどの、図らずも生まれる美は、
勝ち負けや物の生産品質などに集中することで
副産物的に得られたものでしょう。
けれども日常の服装では、
着ることそのものに集中するということは、
かならずしも現実的ではありません。
そのために、
基本となる体=ボディがどんな形=フォルムをしていて、
それにどんな布を、どんな具合にまとっているのか。
その動かし方に注意を払うことのできる経験を、
重ねるのがよいとおもいます。
スポーツをしたり、
視覚的な身体芸術を見てみたりすることも一役買いそうです。
背すじの伸び具合や重心の移動のさま、
手の動かし方、その速度など。
洋服を着ているのに和装の振る舞いでは、なんともまどろっこしく、
和服を着ているのに速く動きすぎるのも、風情豊かではありません。
『服を自分のものにする。』
そういう言い方が適切かも知れません。
TシャツをTシャツらしく、スーツをスーツらしく着るということ。
そういうことが腑に落ちたとき、
綿のTシャツをシルク製のように着ることを想像してみると、
また違ったニュアンスが生まれるような気がしませんか。
たかが服を着ることに、
何をそこまで考慮する必要があるのかというのも一理です。
けれども、普段のわたしたちの振る舞いは、
意識の外にあるのが常ですから、
それなりに心がけておくのも損はないのではないかと考えるのです。
┌───────────────────────────────┘
(No.9:着こなしは身ごなし。~終)
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
ポワン・ド・ビュ http://www.pdv.co.jp/ (c)2008 All Rights Reserved.
無断転載は禁止されています。引用の際は出典元を明記してください。
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
◎モードの極意を求めて|ファッション・センスの作り方
はメールマガジン専門サイト「まぐまぐ!」を利用して、
登録されたメールアドレス宛にお送りしています。
※このページはバックナンバー(配信済み分)です。
気に入っていただけましたら、以下のフォームからメールアドレスを登録してください。
次回の最新号からメールにてお届けいたします!
[モードの極意]9:着こなしは身ごなし。(2008.12.26)
ページの先頭へ↑
Tweet
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.pdv.co.jp/mvtp/mt-tb.cgi/312
※いただいたコメントなどは、より有益な記事作成のために活用させていただきます。
※当社からの返信を希望される場合には、下記のページをご覧ください。
⇒ お問い合わせ方法のご案内
[ファッション:: メール マガジン ] カテゴリー:前後の記事を見る
[モードの極意]週報2008_12_19
«前 | 次 »
[モードの極意]10:センスは速度に比例しない。
| ホームページへ戻る |