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デキャンティング ポアラー
Decanting Pourer, Vignon
デキャンティング ポアラー|ヴィニョン
ワインは適度に空気(酸素)に触れることによって、味わいが変化していくと考えられています。そのために、ソムリエやワイン好きな人々はデキャンティングしたり、注がれたグラスをくるくると回したりするのですね。
そしてその行為を、注ぐだけで実現させようというのが、このデキャンティング ポアラーです。
一般的にいうと、おいしいワインほど時間とともにその変化を楽しめる=味わえるというわけですが、抜栓してすぐにそれが始まるということではありません。そのため、デキャンティング(ワインボトルから別の容器にワインを移すこと※)をしたり、注がれたワインをグラスごと回したりして、半ば強制的に空気に触れさせるわけです。
場合によっては飲む2~3時間前や6時間前、12時間前、時にはそれ以上、さらに前日などにも開けておいたりします。また、開けて飲み始めてからについても、翌日のほうがおいしいといわれたりもします。それはワインによっても、ワインを開けて楽しむ=飲む人たちによってもさまざまなのです。
しかし、何もそこまで、、、、開けてすぐに飲みたい、などというときには、このデキャンティング ポアラーが活躍しそうです。
たとえば、屋外のバーベキューなどでデキャンタがない、場所がない、手をかけられない、洗い物を増やしたくないなど。また、ホームパーティといったちょっとした集まりで、仰々しくデキャンティングなどせずに、ちょっとしゃれた雰囲気を演出したいときなどにも良いとおもいます。
ところで、少し注意してみていただきたい点があります。
このデキャンティングポアラーは評価されている商品でもあるせいか、紹介記事などでは「これを使うとワインがおいしくなる」というような書き方をしているものを見かけます。確かに間違いではないとおもいます。しかしこのポアラーは、980円のワインが300,000円のワインの味になるわけではありません。言い方をかえると、普通の赤ワインがロマネ・コンティになるわけではありません。(極端な比較ですが。)
それはあくまで、そのワイン自身のおいしさを『早く手軽に』引き出せるというものでしょう。ワインを開けてから、その風味の変化を愉しみたいというのが第一義であるのなら、使う必要性はあまりないとおもわれます。それは使用する前後で感じられたはずの、「風味の変化を愉しむ時間」を飛ばしてしまうことになるからです。
しかし、空気に触れさせる相応の効果はありますので、普段飲んでいるワインに使ってみるのもおもしろいはず。特に、今まで「ワインを注がれたらすぐに飲んでいた」ような方には、その違いがわかりやすいかも知れません。
ワインの味わいは、ワインそのものや飲む人の味覚、一緒に食べる食べ物などによっても変わります。いろいろと試してみて、自分の好みのスタイルを見つけるのが良いでしょうね。
※デキャンティングには、ボトル内に沈殿した澱(おり)を除去するという意味合いもあります。一般的に、澱は風味を損なうものとされているからです。この除去という機能は、デキャンティング ポアラーでは実現できません。
なお、デキャンティング ポアラーはデンマークにあるmenu社の製品で、素材や形状によっていくつかのデザイン・バリエーションがあります。
Vignon ヴィニョンは日本でもおなじみのタイプで、注ぎ口がプラスティック、混合部分はステンレス、ボトルへの差込口はゴム(ラバー)製です。
ほかには、ワインと空気の混合部分が見えるような Premium プレミアム、スターリングシルバー(silver925)とコルクによる高級ライン Royal ロイヤルなど全7種類がラインナップされています。
・メニュ社:公式サイト(デンマーク語、英語、ドイツ語対応)
⇒ http://www.menu.as/
・同社サイト:デキャンティング ポアラー|ヴィニョン 掲載ページ(英語)
⇒ http://www.menu.as/Default.asp?ID=1479
※同ページによると、Vignon ヴィニョンは1999年にノルウェーの " Sjølystpris " を得たとされています。何かのデザイン賞でしょうか。
※追記
日本経済新聞 2007年8月11日(土) 折り込み「NIKKEIプラス1」掲載
「お役立ちグッズ」のコラムで好意的に取り上げられています。同記事によれば、定価では6,300円(税込)、2006年には日本のグッドデザイン賞を受賞しているとのことです。
デキャンティング ポアラー(2005.11.30)
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