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『海の都の物語』

「海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年」
ヴェネツィアを主題に扱った書籍と言えば、この『海の都の物語』。同国がナポレオンによって崩壊するまでの物語です。著者である塩野七生(しおの ななみ)とともに、有名で定評があり、菊池寛賞、サントリー学芸賞などを受賞しています。
1980年の秋に刊行された本書は、もともと文芸誌『海』に連載されていたもの。翌年の『続 海の都の物語』(現在は下巻)とあわせて、その編集長であった故 塙嘉彦 氏に捧げられています。『海の都の物語』巻末の「読者に」では、著者の文体はその人とともに出来上がったというほどの関係を感じさせます。
文章は、平明で短く無駄がありません。その潔(いさぎよ)さも、読み進める楽しさを誘います。それはご本人の語り口同様に、透徹した視座の成せる物書き職人の技なのでしょう。
※上記の画像および記述は中央公論社刊行本(1988年)によるものです。
現在流通している主なものは新潮社の以下の書籍です。
『海の都の物語』(2000.05.01)
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