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ベネチアンガラス:技法

いわゆるガラス製作に必要な技術そのものは、紀元前から始まってローマ時代までには、ほとんど出揃っていると言われます。その点で、現在の世界のガラス工芸はすべて、それらの技術を使い、それぞれの表現様式、仕様、デザインなどと呼ばれるものを競っているのです。

ベネチアンガラスも例外ではありません。その基本技術はローマングラスなどから引き継いだものである等の諸説があります。そうなると、どこからどこまでがオリジナルなのかを線引きすることは、難しいのかも知れません。

ただ、結果としてのベネチアンガラスは、栄華を極めたその実績をもって、世界各地のガラス工芸の歴史に多大な影響を与えたことには異論の余地がないでしょう。


【ベネチアンガラスに見られる技法】
ここでは、ベネチアンガラスが「生み出した技法」や「発展させた技法」、「なくてはならなかった基本技法」などに分けて見てみましょう。(※分類はサイト独自のものです。)


・ベネチアンガラスが生み出した技法
クリスタッロ cristallo(イタリア語)
⇒ベネチアで開発され、14世紀後半にアンジェロ・バロヴィエールが完成させたと言われる「水晶のように無色透明なガラス」。それ以前は透明ガラスと言えども微妙な色味が残っていたので、この発明は画期的なものとなり、その後のベネチアンガラスの隆盛に寄与しました。


アイスガラス ice cracked glass(英米語)
※ア ギアッチョ (イタリア語)
⇒16世紀に考え出された、ひびのような氷裂文様のあるガラス。製作途中にガラスを熱いまま水につけることで、急激な温度差が生まれ、それがひび文様となります。工程上、再加熱して仕上げますので、割れとしてではなく模様として定着します。


アヴェンチュリンガラス aventurine glass(英米語)
※アヴェンチュリーナ avventurina(イタリア語)
⇒17世紀頃にミオッティ家によって開発されたとされる、微小な銅粉が混入させられてメタリック調の輝きを持ったガラス。ベネチア門外不出の秘法とされました。イタリア語では鉱物(宝石)としての砂金石と同様に、アヴェンチュリーナと通称されています。


・ベネチアンガラスが発展させた技法
レースガラス lace glass(英米語)
※フィリグラーナ filigrana(イタリア語)
⇒紀元前やローマ時代にも先例のある技法ですが、それを華麗で精緻かつ繊細なものにして完成させたと言えるでしょう。クリスタッロの透明とラッティモの乳白色を用いて、色はシンプルですが複雑なレース模様のガラス器類が有名です。大きくは次の3種類に分けられます。
フィリグラーナ ア レトルティ =らせんツイスト文様
フィリグラーナ ア レティチェッロ =網目交差文様
フィリグラーナ ア フィリ =並行縞文様


ミルクガラス milk glass(英米語)
※ラッティモ lattimo(イタリア語)
⇒中国の白磁に影響されたとも言われる乳白色のガラス。単に白いだけではなく、微妙な透明感が感じられます。レースガラス用にも使われますが、金箔や金粉を用いた表現や、エナメル彩などにもかかせない素材群です。


金彩
⇒金を素材として使った表現を、さまざまなかたちで見せてくれるのもベネチアンの特長といえるでしょう。ガラスパーツの部分やガラス器全体に、仕上げに金箔をつけさせたり、吹きガラスにおいて、先に金箔や金粉をつけてから膨らませて文様としたり、エナメル彩として絵柄に用いたりと、大小さまざまなガラスに多様な手法を駆使しています。飲料用グラスの脚(ステム)の部分や、ビーズに封じ込めたりしたものが著名でしょう。


モザイクガラス mosaic glass(英米語)
※ムリーネ murrine(イタリア語)
⇒金太郎飴のように模様の入ったガラス棒を作り、短くカットして利用するガラスを指して言う総称。特に花模様のように並べて仕上げたものは、ベネチアンガラスとして有名になり、ミッレフィオーリ(またはミルフィオリ) mille fiori =千の花々と呼ばれています。


ダイヤモンドポイント彫刻 diamond point engraving(英米語)
⇒その名の通り、ダイヤモンドが先端についたペンでガラスに彫刻する技法。各種の線や点描による絵柄などを生かすために、薄手のガラスや、無地のガラスに施されることが多いでしょう。後にオランダへ伝播し、発達しました。


エナメル彩 enameling(英米語)
⇒エナメル顔料でグラスなどに絵付けをし、焼き付ける技法。さまざまな色彩のほかに、金をふんだんに用いたものも見られます。主に肖像や神話、イスラム的な意匠などが描き込まれています。


マーブルグラス marble glass(英米語)
⇒もともとはマーブル(大理石)を模したガラスを指しましたが、瑪瑙(めのう)や玉髄(ぎょくずい)のような天然石の模様を再現したガラスを総じて呼ばれるようになりました。すべての宝石を表現できると言われて珍重された、ベネチアンガラスらしさのある技法です。



・ベネチアンガラスになくてはならなかった基本技法
吹きガラス~宙吹き free blowing(英米語)
吹きガラス~型吹き mold blowing(英米語)
⇒ポンテと呼ばれる竿にガラス種を取り、空中で膨らませる宙吹きでは、作り手の技術によって、自由な造形が得られます。しかし、直線や鋭角的な線、特殊な形は、あらかじめ作っておいた型に吹き込むことによって製作します。これが型吹きです。

吹きガラスの技法自体はどちらも、ベネチアンだけでなくすべてのガラス工芸にとって最も基本となっています。しかし、あえて挙げたのは、ベネチアンガラスにしかない装飾性とともに表現されているガラスとしての「はかなさ」は、吹きガラス技法、特に宙吹きなしにはありえなかったとおもわれるからです。



【結語】
ベネチアンガラスは、以上のような技法を開発・発展させる中で、それらを中心にしたり、巧みに組み合わせたりして作られてきました。それは独自の装飾性を持った世界に名だたるガラス工芸です。しかし、最終的には「職人の最高峰たるマエストロの手業がなせる技」であり、それがないことには「どんな素晴らしい技法であってもその真価を発揮できない」ということも、忘れてはならない重要な事実です。

ベネチアンガラス:技法(2000.04.03)
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